
ガスクロマトグラフの動作不良や機能不全の検出に関する問題は、これまで満足なレベルまでの解決には至っていない。
特に、化学プラントにおけるプロセスの故障に対しては、早急なるリアクションが求められるわけであるが、測定物質の濃度が予想されるレンジの範囲外にあっても正しく測定されている限り、オペレータはその数値を信用しがちである。しかしながら、緊急なアクションが要求されるか否かの判断が付かず、測定結果の再チェックを怠っている場合がある。
このような場合に、正しい結果であるという蓋然性を示すために、インライン検出器の助けのもと、ベリフィケーション戦略を用いることができる。
以下の情報が、この目的のために利用することが出来る。
・カラムシステムの最初の部分にインジェクトされた量
・カラムシステムから出てゆくすべての成分
・多くのガス成分ごとのデータ、もしくは測定対象ガスグループから得られる複数のデータ
測定値の異常あるいは欠陥について、その分析的な原因が比較という手法(技術的な原因は常にモニターされており、基準としてのステータス情報が信号として送られる)で見出せるとしたら、それらはインジェクション部、カラムシステムの部分もしくは検出部自体であり、MicroSAMTMで採用したコンセプトを図−9と10を用いて説明する。
MicroSAMTMシステムは、インジェクションピークの高さ、面積と形状に関する情報を提供しており、高さと面積はインジェクション量に依存するが、測定される物質の混合物の熱伝導度の値にも依存する。 しかし、これは極めて限られた範囲内での変動である。さらに、熱伝導度に大きな影響を及ぼす成分については、最新の分析によって決定することが出来る。インジェクションタイムエラーは幅の変化で認識され、結果を修正するのに直接用いられている。
幅の修正に引き続き、測定面積と、それまでに測定され操作時間中に決定そして記録されたインジェクションピークの平均面積との比率は、それぞれの分析において欠陥のないインジェクションであるか否かの判定を可能にしている。