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センサコラム「計装2007年7月号」Vol.04

4.化学プラント反応器の事例

(SAFETY INSTRUMENTED SYSTEMS VERIFICATION 14章 Chemical Industryより) SIF安全計装機能による機器への要求事項と、SIL決定後の機器の選定事例を紹介する。 SILは、サイトの仕様,許容リスクと、プロセス条件,化学品の仕様,機器の設計条件,制御システム,独特のハザー ドの評価により決定する。

反応器(図4参照)

反応の乱れが生じたとき、反応器の内温,内圧が上昇する。SIFは、内温,内圧が上限を超えたときにフィード弁を閉とする機能から規定される。
 SIFの設計−検出端として圧力スイッチと温度スイッチを用いる。 PFDAVG算出のためのFT(Fault Tree)を図5に示す。
  PFDAVG.は10年間8760時間の運転時間を基に算出され、うち24時間は安全PLC内で、検出された故障の危険の修復に充てられる。
 PFDはGateごとに表4のデータを用いて概算計算にて算出できる(図6参照)
表5にサブシステムのPFD、 PFDAVG.を示す。
PFDAVG.=0.0555となるが、SIL2を満たしていない。

反応機SIF安全要求仕様
反応機SIF安全要求仕様

SIFの起因 危険事象 入力 SIL 出力
反応機からの
送り出しラインの
故障による、
反応機内の高温,高圧
爆発や機器の
損傷による
ラプチェアからの
可燃性ガスの
大気への放出
PS
TS
フィード弁閉

安全要求仕様−SIF=SIL2(反応の乱れは5年に1回以下)プロセス−10年間の安定運転が前提。
図4 反応器でのSIF安全要求仕様と機器の選定事例

 
PFD
PFDAVG
Sensor subsystem
G2
0.0045
0.0019
Safty PLC subsystem
G3
0.0018
0.0010
Final Element subsystem
G4
0.1037
0.0526
合計
0.0555

表5 サブシステムのPFD、PFDAVG

図5 PFDAVG算出のためのFT
図5 PFDAVG算出のためのFT

 

表4 計測器の故障率と故障モードのデータ
表4 計測器の故障率と故障モードのデータ

 

G6-圧力スイッチ,安全PLC D/I,伝送ライン
PFDG6 =(λ30)×8760+(λ44)×87600+(λ31)×8760+(λ45)×87600
+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48)×87600

G7-温度スイッチ,安全PLC D/I
PFDG7 =(λ32)×8760+(λ46)×87600+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48 )×87600

G5-圧力スイッチと温度スイッチの1oo2多数決を示す。
PFDG5 =(λ30)×8760+(λ44)×87600+(λ31)×8760+(λ45
+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48)×87600]×[(λ32)×8760+(λ46)× 87600
+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48)×87600]

G2−センササブシステム,G5の結果に2個のセンサと安全PLCの共通原因故障を 加える。
2個のスイッチには共通の技術から、共通原因故障率は5%を与える。
PFDG2 =[(λ30)×8760+ (λ44)× 87600+ (λ31)× 8760+ (λ45)× 87600
+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48)×87600]×[(λ32)×8760+(λ46
×87600+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48)×87600]
+β[(λ30+λ32)/2×8760+(λ44+λ46)/2×87600
+(λ20)×24+(λ34)×8760+(λ48)×87600
PFD計算値=0.0045,時間従属のPFDが、運転時間間隔を超えるとき、PFD=0.0019となる。

G3−安全PLC内の回路 1D/Iモジュール,1D/Oモジュールと、全ての共通回路,プロセッサーを含む
PFDG3=(λ21)×24+(λ35)×8760+(λ49)×87600+(λ24)×24
+(λ38)×8760+(λ52)×87600+(λ25)×24+(λ39)×8760+(λ53)×87600
PFD計算値=0.0018,時間従属のPFDAVG.=0.001

G4−操作端のサブシステム,電磁弁,アクチュエータ/弁を含む
PFDG4=(λ41)×8760+(λ55)×87600+(λ42)×8760+(λ56
×87600+(λ26)×24+(λ40)×8760+(λ54)×87600
PFD=0.1037, PFDAVG.=0.0526

図6 PFDの計算方法:故障率

以上のケースでは、は明らかに操作端サブシステムに問題あり、SIL2の要求を満たしていない。操作端を1oo2多数決構成することが考えられる。共通原因故障β=10% とするため、独立したサービスの弁が要請される。
1oo2多数決の2個弁として、再計算した結果を示す。(SILverによる)
SIF計算結果 PFDAVG.=0.0109 (SIL2を満たしていない)

反応器 検出端(温度,圧力 PFDAVG=0.00194
SIL2 PLC PFDAVG=0.000923
1oo2弁 PFDAVG=0.00802

他の代替設計では1つの弁で部分的弁ストロークテストを用いるものがある。
FMEDAによるアクチュエータ,弁のデータを表6に示す。


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