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センサコラム「計測技術2007年9月号」Vol.07

4.安全計装システム(SIS)のロジックソルバーとしての安全PLC(3)

4-1 SIL3安全PLCのPFD

 SIL3のSISループに適用可能とするための安全PLCは、ループ全体のPFD値の15%(1.5×10-4)以下に収めなければならない。
また、SFF(Safety Failure Fraction:安全側故障割合)が99%以上であることを規定されている。IEC61508では、マイクロプロセッサ単体での自己診断率を90%以上には出来ないとされており、99%以上を達成するためには2つのマイクロプロセッサを用いて2重化し、演算結果を比較するための手段をとる。安全PLCの全ての構成部品の故障と故障モード、故障で起こる影響を分析し、自己診断によって検出されない危険側故障率を見積り、PFDを算出し、目標の1.5×10-4以下であることを確認した。そして、その見積が正しいことを認証機関による実機検証にて証明された。

4-2.プロセッサーモジュールの構成

構成を第9図に示す。制御バスはVネット、I/OバスはESB-SBバスとなっている。

第9図 プロセッサーモジュールの構成(冗長化時) 第9図 プロセッサーモジュールの構成(冗長化時)

4-3.入出力モジュール

入出力モジュールの構成概略を図10,11に示す。第10図 入力モジュール
第10図 入力モジュール

第11図 出力モジュール
第11図 出力モジュール

入出力モジュールにはMPUが2つ搭載されており、プロセッサーモジュールからのコマンドや入出力データの健全性をMPU間で搭載されているファームウェアによりMPU間通信を行い、同期を取りながら照合動作を行っている。

第7表 安全PLC−exida社リストによる(IEC61508認証)
メーカー モデル 認証機関 タイプ SIL
ABB 800Xa Safety TÜV SüD 2 3
ABB Safeguard 400 TÜV SüD 2 3
Emerson DeltaV SIS exida 2 3
GE Fanuc GMR TÜV Rh. 2 3
HIMA A1/A1 dig TÜV Rh. 2 2
HIMA H41/H51q/td> TÜV Rh. 1 3
Honeywell Safety Manager TÜV Rh. 1 3
Honeywell Fail Safe Controller TÜV Rh. 2 3
ICS Triplex Trusted TÜV Rh. 1 3
MTL Most Safety Net TÜV Rh. 2 2
Siemens S7-400F,S7-400F/H TÜV SÜD 2 3
SIEMENS S7-300F TÜV SÜD 2 3
Triconex Trident TÜV Rh. 1 3
Triconex Tricon V9 TÜV Rh. 1 3
横河電機 Prosafe-RS TÜV Rh. 2 3

タイプ1−第12図参照
タイプ2−第13図参照

第12図 タイプ1(3重化)
第12図 タイプ1(3重化)

第13図 タイプ2(自己診断付2重化)
第13図 タイプ2(自己診断付2重化)

参考文献

1)  Functional Safety in process Instrumentation with SIL rating, April 2007, Siemens
2) SAFETY INSTRUMENTED SYSTEMS VERIFICATION, ISA 2005年
3) 安藤忠明:「Prosafe-RS ハードウエアの特徴」,横河,Vol.49 2005,04


中川雅造
日本電気計測器工業会 PA・FA計測制御委員会−機能安全調査研究WG
潟mーケン システムエンジニアリング部



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