
SIL3のSISループに適用可能とするための安全PLCは、ループ全体のPFD値の15%(1.5×10-4)以下に収めなければならない。
また、SFF(Safety Failure Fraction:安全側故障割合)が99%以上であることを規定されている。IEC61508では、マイクロプロセッサ単体での自己診断率を90%以上には出来ないとされており、99%以上を達成するためには2つのマイクロプロセッサを用いて2重化し、演算結果を比較するための手段をとる。安全PLCの全ての構成部品の故障と故障モード、故障で起こる影響を分析し、自己診断によって検出されない危険側故障率を見積り、PFDを算出し、目標の1.5×10-4以下であることを確認した。そして、その見積が正しいことを認証機関による実機検証にて証明された。
構成を第9図に示す。制御バスはVネット、I/OバスはESB-SBバスとなっている。
第9図 プロセッサーモジュールの構成(冗長化時)
入出力モジュールの構成概略を図10,11に示す。
第10図 入力モジュール

第11図 出力モジュール
入出力モジュールにはMPUが2つ搭載されており、プロセッサーモジュールからのコマンドや入出力データの健全性をMPU間で搭載されているファームウェアによりMPU間通信を行い、同期を取りながら照合動作を行っている。
第7表 安全PLC−exida社リストによる(IEC61508認証)| メーカー | モデル | 認証機関 | タイプ | SIL |
|---|---|---|---|---|
| ABB | 800Xa Safety | TÜV SüD | 2 | 3 |
| ABB | Safeguard 400 | TÜV SüD | 2 | 3 |
| Emerson | DeltaV SIS | exida | 2 | 3 |
| GE Fanuc | GMR | TÜV Rh. | 2 | 3 |
| HIMA | A1/A1 dig | TÜV Rh. | 2 | 2 |
| HIMA | H41/H51q/td> | TÜV Rh. | 1 | 3 |
| Honeywell | Safety Manager | TÜV Rh. | 1 | 3 |
| Honeywell | Fail Safe Controller | TÜV Rh. | 2 | 3 |
| ICS Triplex | Trusted | TÜV Rh. | 1 | 3 |
| MTL | Most Safety Net | TÜV Rh. | 2 | 2 |
| Siemens | S7-400F,S7-400F/H | TÜV SÜD | 2 | 3 |
| SIEMENS | S7-300F | TÜV SÜD | 2 | 3 |
| Triconex | Trident | TÜV Rh. | 1 | 3 |
| Triconex | Tricon V9 | TÜV Rh. | 1 | 3 |
| 横河電機 | Prosafe-RS | TÜV Rh. | 2 | 3 |
タイプ1−第12図参照
タイプ2−第13図参照

第12図 タイプ1(3重化)

第13図 タイプ2(自己診断付2重化)
1) Functional Safety in process Instrumentation with SIL rating, April 2007, Siemens
2) SAFETY INSTRUMENTED SYSTEMS VERIFICATION, ISA 2005年
3) 安藤忠明:「Prosafe-RS ハードウエアの特徴」,横河,Vol.49 2005,04
| 中川雅造 日本電気計測器工業会 PA・FA計測制御委員会−機能安全調査研究WG 潟mーケン システムエンジニアリング部 |