DCSシステム(PCS7)

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DCSシステム(PCS7) イメージ

10年以上にわたる販売実績と世界中で数千もの設置数を誇る画期的なプロセスコントロールシステム「SIMATIC PCS 7」は、幅広い分野において実証済みのオートメーションプラットフォームです。スケーラブルなアーキテクチャ、高機能なエンジニアリングツール、総合的なアセットマネジメント機能により、設計、エンジニアリング、設置、試運転調整、ワークショップ、さらには運用、保守にいたるまで、ライフサイクルを通してプラント操業の費用削減や効率の向上が実現可能です。

TIAコンセプト

TIA(Totally Integrated Automation)コンセプトとは、製造から、MES・ERPレベルにわたる、あらゆる制御をトータルで高次元に提供する、シーメンスの統合オートメーションコンセプトのことを意味します。TIAの重要なコンポーネント製品群(PLC、HMI、ネットワーク、産業用PC等)を有機的に結合したDCSシステム(PCS7)があります。製品・プロセス・あるいはハイブリットな産業のすべてのセクターにおける、多くのオートメーションに対して提供されます。SIEMENSはTIAを使用して、すべてのアプリケーションに対して、単一のプラットフォームを提供可能です。製品群、ERPやMESレベルから始まり、コントロールレベルやフィールドレベルまで及び、入荷ロジスティックからセカンダリプロセス、最終的には出荷プロセスまで、最適化することが可能です。Totally Integrated Automation は、統合オートメーションコンポーネントの完全な互換性を許容し、 機械やプラントのエンジニアリングから、オペレーション、拡張や変更などの、すべてのライフサイクルにおいて、長期にわたり恩恵をうけることが可能です。

Tiaコンセプト

システム事例

System case

「核融合炉実験設備(国内)JT-60SA」:S7-400H/PCS7

システム構成:2重化PLC、2重化OSサーバ、OSクライアントx3台、無線化OSクライアント、ET200M x15ステーションI/O2重化、OPCサーバ、他社PLC通信、冷凍機S7通信、データロガーソケット通信

核融合炉実験設備01
核融合炉実験設備02
核融合炉実験設備03
核融合炉実験設備04
核融合炉実験設備05

圧延装置

システム構成:2重化安全PLC、2重化OSサーバ、OSクライアントx3台、ET200M x21ステーション、OPCサーバ、ibaBM-DP
安全システム:SIL3対応(DI/DO:1oo2、AI:2oo3)
制御盤:CE対応

圧延装置01
圧延装置02

海水淡水化装置

2重化CPU×1台/シングルステーション/ModbusRTU通信

海水淡水化装置01
海水淡水化装置02

機器紹介

Equipment introduction

最高のエンジニアリング品質と最短のエンジニアリング時間を達成するには、高性能のエンジニアリングシステムが不可欠です。
SIMATIC PCS 7は、一貫性のあるエンジニアリングツールであり、プロジェクト構成、ハードウェア設計、制御ロジック、HMI、アラームメッセージ、トレンド表示、オンライン診断などの機能をすべて一元管理することで、最大の作業効率を達成します。

SIMATIC PCS7 のエンジニアリングシステムは Windowsシステムに統合されたPC技術に基づいており、顧客の多くの要求やタスクに対して、最適に構築することが可能です。 標準ソフトウェアが持つ基本機能は、プロジェクトごとのタスクとその実装に応じて、自由に拡張することができます。

Continuous Function Chart (CFC) や Sequential Function Chart(SFC)といったグラフィカルな言語は、設計図書からプログラミングへの落とし込みを容易にするだけでなく、試運転やテスト時のオンラインモニターによる利便性を最大限に発揮します。

左)CFC、右)SFC

プログラムの標準化・モジュール化は、現代のエンジニアリングツールには必須の機能です。Control Module Types (CMT) のエンジニアリング機能により、飛躍的に作業効率がアップし、エンジニアの負担を軽減します。

プロセスプラントはより複雑になり、オペレータによって実行されるタスクの範囲は拡大しています。オペレータを最適にサポートするために、すべてのプラントステータスと運転パラメータは、制御室に明確、簡単、簡潔に表示する必要があります。SIMATIC PCS7は、安全・信頼性・利便性といったプロセス制御に必要なすべての要件を満たしています。

SIMATIC PCS7のオペレータシステムは、オペレータがさまざまなビューを使用してプロセスのシーケンスを監視し、必要に応じて操作することができます。
オペレータシステムのグラフィックユーザーインターフェースは、人間工学に基づいた設計がされており、オペレータは直感的に監視や操作方法を理解できます。

SIMATIC PCS7のオペレータシステムは、さまざまなプラント構成に対応できることから、お客様の要件に柔軟に適合させることができます。

プロセス産業向けのオートメーションシステムは、CPUパフォーマンス、通信インターフェース、冗長性、安全機能など、それぞれのアプリケーションに完全に一致したハードウェアを選択する必要があります。SIMATIC PCS7のオートメーションシステムAS410は、1種類のハードウェアで中小規模から大規模生産プラントまで、さまざまな要求仕様のアプリケーションに柔軟に適合することができます。

冗長性に関しても、電源、CPU、通信インターフェースの要件に対してさまざまな組み合わせで適合できます。通信インターフェースの4重化によりHMIとの通信に対してダブルリングトポロジーを構成することも可能です。

プロセス業界では、事故が人員への危害やプラントの損害および環境汚染などにつながらないように、安全管理が最重要視されます。
SIMATIC PCS7のオートメーションシステムは、IEC61508によるSIL 3までの安全要件に準拠しており、TÜV認証を取得済みです。

産業用ネットワークは、信頼性の高いデータ交換と、現場から管理レベルへの継続的な情報を確実に伝達する必要があります。特にプロセス業界では、通信ソリューションは、リアルタイムのデータ転送、危険場所での通信、広く分散した制御機器からの通信など、特別な課題に対処できなければなりません。SIMATIC PCS7の産業用ネットワーク機器は、現在のIEC通信規格をサポートしており、ビッグデータの時代に必要不可欠な、高信頼性リアルタイム通信を可能にします。

強力な産業用通信ネットワークは、プラントデジタル化の基礎となります。MES/ERPレベルからフィールドレベルまで多種のネットワークプロトコルを取り揃えていますので、さまざまなネットワークタスクに対して柔軟に適合することができます。

プロセス信号の入出力は、さまざまな場所や環境に対応できる柔軟性が求められます。SIMATIC PCS7のプロセスI/Oは、中央電気室の制御盤内や装置やユニット付近の分散型アプリケーション、危険場所での使用など、あらゆるアプリケーションに適合することができます。

モジュラー型I/Oシステムの一つであるET200SPHAは、通信インターフェースの2重化やI/Oモジュールの2重化に対応しており、また安全モジュールと標準モジュールを混在して使用できます。工具不要のプッシュイン端子を採用しており、組み立てやケーブル配線のコストが大幅に削減できます。

ET200SPHA

ET200proは、IP65/67という高い保護等級により、制御盤内に設置することなく装置やユニット付近への設置を可能としたモジュラー型I/Oシステムです。安全モジュールと標準モジュールを混在して使用することも可能です。

ET200pro

CFU PA(コンパクトフィールドユニット)を使用すると、これまで複雑だったフィールドデバイスの統合が簡単になります。接続されたProfibus PAデバイスは自動的にシステムに統合されるため、Profibusアドレス等の初期設定を必要としません。

CFU PA

ダウンロード資料

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製品動画

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SIMATIC PCS 7 Industry Library - Integration of Package Units

SIMATIC PCS7プロセスヒストリアン

SIMATIC PCS 7 V9.0

SIMATIC PCS 7 V9.0 - More flexibility in process automation
CFU